京都大学大学院文学研究科・文学部案内2024
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教職・司書・学芸員資格の取得二年次講読語学特殊講義演習4専門分野以外の授業(*1)外国語実習一年次3回生では本格的な専門教育が始まります。各専修に所属して、特殊講義や演習といった専門的な授業を履修します。中には大学院生と席を並べるものもあります。また、研究室の行事等にも参加する機会もあり、上級生や大学院生との日常的な研究上の交わりから、学問研究をより身近に感じられるようになるでしょう。他学部に比べて、文献講読や実習、野外実習(フィールドワーク)等、通常の授業とは異なる型式も多くあります。4回生の時に卒業論文に集中するためには、3回生終了時までにできるだけ多くの卒業に必要な単位を修得しておくことが望ましいと思います。4回生では、卒業論文の作成が中心になります。各自が自ら論文のテーマを決定し、資料・史料を集めて分析し、論文にまとめていく過程は、時には苦しいかもしれませんが、自らの責任で、一つのものを完成することの重要さを学ぶことができるでしょう。この経験は、卒業後の社会生活にとっても、貴重なそして有意義なものになるはずです。大学院へ進学して研究を進めようと考えている人にとっては、卒業論文が本格的な研究のはじめの一歩となります。大学院の教育課程は2年間の修士課程(博士前期課程)と3年間の博士後期課程とから構成されています。大学院にはいると、文学研究科図書館での本の貸出冊数も増え、専修によっては研究室に自分の机を持てるようになります。本格的な研究開始を感じられるようになるでしょう。1年次は、4月初旬に希望する指導教員の届と学修・研究計画を提出し、研究活動を開始します。修士課程での必要単位は30単位と学部と比べて少なく、自分自身で研究する姿勢が最も要求されます。修士論文については、論文題目を2年次の10月上旬に指導教員の確認を受けて提出しなくてはなりません。論文の提出締切りは1月初旬ですので、題目提出時にはほぼ論文がまとまっている必要があるでしょう。(国際連携文化越境専攻の手続きは別途、定めています。)修士論文は研究者に向けての初めての本格的な論文です。私達は「後から来る者は、先に行く者の誤りを訂正し、先行の者を追い越してゆくのが当然である」と考えています。教員が修士論文に期待すると修士論文の作成各自のテーマによる専門的研究の推進各自のテーマによる専門的研究の推進研究能力と知識の獲得専門分野の授業(*1)(必修科目)研究計画書の提出学位授与の可否決定修士論文の審査指導教員による研究指導指導教員による研究指導研究計画書の承認指導教員の決定(1)哲学・歴史学・文学・行動科学のそれぞれの専門分野において、高度な知識に基づく研究能力と、高度な専門性を必要とする職業に従事するための能力を身につけている。(2)それぞれの専門分野において、原典や一次資料の分析に基づいてオリジナリティを有する研究を進める能力を身につけている。(3)専門家としての責任感と倫理性をもって研究を遂行する能力を身につけている。(4)研究成果を世界に向けて発信するために必要なレベルの語学能力を身につけている。(1)志望分野に関する専門的知識を有しているとともに、人文学全般にわたって広い知識をもっている。(2)志望分野において自らが主体的に問題を発見し、原典や一次資料の適切な分析に基づいてそれを解決する能力をもっている。(3)将来国際的な場でも活動しうるだけの外国語能力の基礎を具えている。(*1)専修ごとに開講科目の種別は異なり、また必修科目の単位数も異なる。修士課程国際連携文化越境専攻にかかる分は、P38を参照のこと。修士課程大学院目標入学の要件修士論文の提出

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