京都大学大学院文学研究科・文学部案内2024
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本館・閲覧室本図書館では文学部および文学研究科の学生、院生、教職員は誰でも書庫に入り資料を手に取って閲覧することが可能です。これは、原資料に直接触れることのできる環境が教育研究にとって必要不可欠という本学部・研究科の一貫した方針に基づいたものです。文学部校舎地下1階の本館閲覧室は、辞典や目録類などの参考図書を配架し、閲覧席が99席あります。カウンター窓口は、利用者登録や貸出、返却、予約、レファレンスサービス、他部局図書館からの資料の取寄せ、訪問利用のための紹介状の発行を行うなど、様々なサービスを提供しています。和漢古典籍の一部を除き、所蔵資料のほとんどはKULINE(京都大学蔵書検索)で検索できます。地下1,2階の書庫はA書庫からG書庫までの7ブロックに分かれ、資料は30の専修(分野)ごとにそれぞれ独自の分類体系に基づいて配架されています。京都大学の中でも利用者が多く、屈指の蔵書数を誇っています。本図書館の所蔵資料の貸出可能冊数は学部生が25 冊、大学院生が40冊で、貸出期間はいずれも2か月としているため、教育研究活動をする利用者から大変好評を得ております。また、研究者の研究成果をまとめた論文が掲載された雑誌を学術雑誌といいますが、本図書館ではそれらを学術雑誌閲覧室(The Library of Academic Journals、略称laj)にまとめて収蔵しています。lajはこれまで文学部東館にありましたが、建物の老朽化のため、2023年7月から総合研究5号館に移転し、リニューアル開室しています。雑誌は複写のための一時持ち出しのみ可能としているほか、館内備付の複写機もご利用いただけます。本館・書庫本館・書庫42LIBRARY OF GRADUATE SCHOOL OF LETTERS図書館本館(文学部校舎地下1階)学術雑誌閲覧室(総合研究5号館1階)文学研究科図書館は、1906(明治39)年9月11日に京都帝国大学文科大学が開設されて以来、先人が長い年月をかけて収集蓄積してきた約117万冊もの教育・研究資料を所蔵しています。近年は毎年ほぼ1万冊ずつ増えています。現在の建物に蔵書が集約されたのは1997年のことで、それ以前は長きにわたり、哲・史・文の3学科の閲覧室で利用に供されてきました。創設来蓄積された膨大な蔵書を収める場は、陳列館や文学部校舎の拡張とともに移動を繰り返し、時代ごとに様々な変容を遂げてきました。蔵書は100以上の多様な言語で構成され、資料形態は一般図書の他に、冊子本や巻子本、軸等の和漢古典籍、地図資料、拓本等多岐にわたります。文学研究科図書館

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