大学院修士課程国際連携文化越境専攻本専攻は、文学研究科とドイツのハイデルベルク大学トランスカルチュラル・スタディーズ・センター(Heidelberg Centre for Transcultural Studies, 略称HCTS)が共同開設する修士課程国際連携専攻(ジョイント・ディグリー:略称JD)です。ジョイント・ディグリーとは、連携する大学間で開設された単一の教育プログラムを学生が修了した際、連携する大学が共同で単一の学位を授与するものをさします。本専攻の学生は、日本とドイツで各1年、合計2年間を英語で学び、英語の修士論文を提出して、京都大学・ハイデルベルク大学連名の修士学位記を授与されます。ハイデルベルク大学は1386年創立。ドイツ最古の大学としての重厚な研究の伝統を有し、その長い歴史の中で、マックス・ウェーバーやアルフレッド・ウェーバーに代表されるような、社会科学と文化研究を統合した学問を生んできました。Times Higher Education(THE)ランキング2024では世界第47位、ドイツ第3位と評価されている優れた大学です。同大学のトランスカルチュラル・スタディーズ・センターでは、すべての授業が英語で実施されています。ハイデルベルク大学のウェブサイトはこちらです。https://www.uni-heidelberg.de/en教員紹介 1 専攻分野 2 現在の研究テーマ教授 ミツヨ・ワダ=マルシアーノ12映画研究、メディア研究<ポスト3.11>のドキュメンタリー映画、デジタル映像アーカイブス、Queer Cinema and Theory(兼)教授 ソームデーヴ・ヴァースデーヴァ12インドの思想シヴァ教の思想史、詩論研究准教授 安里 和晃12移民研究、アジア研究、社会福祉移民政策、人口構成の変化と人の国際移動講師 ビョーン=オーレ・カム12日本研究、メディア研究(ゲーム)メディア利用論、ステレオタイピング、物質的記号学、芸術的政治的・教育体験型ゲーミング特定講師 シェル・エリクソン12環境史、科学技術史真珠養殖と天然性の限界、海洋養殖史、日本帝国と知的財産保護「文化越境研究」とは、トランスカルチュラル・スタディーズに対応する訳語で、『「文化」とは“単一の民族”、“単一の言語”、“国境で区切られた空間”といった観念により切断されるべきものではなく、人類のさまざまな活動・概念・制度が互いに接触し関係性を結ぶことで変形し交錯している』という考えに立った分野横断的・地域横断的な研究手法で、既存の固定された学問編制に対する問いかけでもあります。本専攻では、英語による発信能力と人文社会系の横断的研究能力を兼ね備え、アジアとヨーロッパの多様性を体感しグローバルな場で活躍できる人材の育成をめざします。教授 ハラルド・フース/HCTS12Cultural Economic HistoryJapanese and East Asia Studies, history of economy, society and law教授 ヨアヒム・クルツ/HCTS12Intellectual HistoryPractices of argumentation, logic, translation, cultural and intellectual exchanges between China, Japan and Europe教授 クリスティアーネ・ブロージウス/HCTS12Visual and Media AnthropologyContemporary art, urban space and social change in Nepal教授 マイケル・ラディッチ/HCTS12Buddhist StudiesQuestions of attribution, and associating problems of dating, for texts in the Chinese Buddhist canon写真 ❶ ハイデルベルク旧市街風景38KYOTO UNIVERSITY AND HEIDELBERG UNIVERSITY JOINT DEGREE MASTER OF ARTS PROGRAM IN TRANSCULTURAL STUDIES❶❶ハイデルベルク大学について京都大学・ハイデルベルク大学国際連携文化越境専攻
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