哲学基礎文化学系写真 ❶ 研究室ゼミの風景 ❷ 2023年 合宿先の香川にて英米倫理思想史・応用倫理学功利主義と進化論、生命倫理学倫理学専修は、1906年の京都帝国大学文科大学創立時に設けられた6講座のひとつであり、文学部で最も古い専修のひとつです。開設時の主任教授の狩野亨吉は、同時に初代の文科大学長でもあり、在野から内藤湖南や幸田露伴を教授として招聘するなど、京大文学部の独自の学風の礎を築きました。本専修では、人間の行為を哲学的に考察すること、あるいは広義の「社会哲学」の研究を主たる目的としています。本専修における研究は、「倫理学理論」と「応用倫理学」に分類されるものに大別されますが、いずれを選ぶ場合でも、もう一方への目配りを欠かすことはできません。また、倫理思想史の全体を俯瞰することができるような歴史的研究も、手前勝手な思いつきや単なる意見の表明から真摯な学術研究を最近の卒業論文■ 陰謀論とその対処について■ 生殖における男女の責任の検討■ 道徳的運とハートマンの類似論証について❶❶教員紹介 1 専攻分野 2 現在の研究テーマ教授 児玉 聡12■ 危害原理における「危害」概念の検討最近の修士論文■ ジョン・ハーサニによる不偏的観察者を用いた功利主義の擁護について区別するための手段として重要な意味をもっています。研究室では、大学院生を中心にいくつかの研究会、読書会が定期的に開催されており、これに参加することは大きな刺激になるでしょう。例年夏休みには、特定のテーマを集中的に勉強する合宿が開催されており、親睦を兼ねた重要な行事となっています。研究室の刊行物としては40年の歴史をもつ『実践哲学研究』やいくつかのプロジェクトによって作成された資料集やサーベイ論文集があり、研究方向を定める参考になると思われます。倫理学専修について、さらに詳細を知りたい方は、次の専修のサイトをご覧ください。http://www.ethics.bun.kyoto-u.ac.jp/wp/❷❷助教 マイケル・キャンベル12最近の博士論文■ カント道徳的人間学の研究■ デカルト道徳哲学の射程■ ケアの倫理の理論構成と倫理学的意義の解明道徳哲学道徳における善、実践的必然性、自然主義に関する諸問題22DEPARTMENT OF ETHICS倫理学専修
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