京都大学大学院文学研究科・文学部案内2024
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西洋文化学系本専修の講義は、専任教員のほかに非常勤講師の援助を得て、英文学と英語学のほぼすべての分野を網羅するよう考えられています。英文学では、基本的に英国の作家によって書かれた文学作品について研究します。その際、当然ながら作品が書かれた歴史的・文化的背景を理解する必要がありますが、やはり一番肝心なのは作品のテクストです。ですから、英語をいかに精確に読むかが鍵となります。分からない言葉は辞書を引いて徹底的に調べる ―― これが基本です。卒業論文の対象は、英語で書かれた文学作品なら、シェイクスピアからシャーロック・ホームズまで何を選んでも構いません。選択は完全に学生の自由に任されています。最近の卒業論文■A Study of The Lord of the Rings■A Study of Pride and Prejudice❶❶教員紹介 1 専攻分野 2 現在の研究テーマ教授 家入 葉子12准教授 南谷 奉良12最近の修士論文■ A Quantitative Analysis of the Synonymic Expressions of No more than, Only and Mere■ A Study of Yeats■ “The Tower” and “Meditations in Time of Civil War”英語学では、古英語・中英語から現代英語に至る、幅広い時代の英語を、語学的な視点から解明します。文献を利用した文法、語彙、意味等の分析はもとより、会話資料等を利用した談話分析の手法も取り入れながら、多方面から英語の特徴を探ります。また、研究の対象として、現代英語においては、英米以外の英語を扱うことも可能です。なお、本専修はアメリカ文学専修と緊密な関係にあり、大多数の講義はアメリカ文学専修の講義としても認定されていますし、アメリカ文学専修の講義の大多数は本専修の講義としても認定されています。そして、大学院レベルでは英米文学専修という一つのまとまりになっています。❷❷教授 廣田 篤彦12最近の博士論文■ Aspects of the ʻPoor Manʼ: Handicapped Lovers in Hardyʼs Novels■ Patterns and Functions of Unspecific Nominal Phrases in English: From Lexis to Discourseイギリス・ルネサンス文学、シェイクスピア16-17世紀英文学に表されたイングランド人像の歴史的文脈における分析写真 ❶ 研究室にて   ❷ 授業風景15DEPARTMENT OF ENGLISH LANGUAGE AND LITERATURE英語史、コーパス言語学、歴史社会言語学中英語・近代英語における動詞構文の発達、後期近代英語期における英米語の差異、現代英語のスピーチ・スタイルイギリス、アイルランド小説ジェイムズ・ジョイスを中心とするモダニズム文学、19-20世紀初頭の文学作品に描かれる動物・ノン ヒューマン、「痛み」に関する研究英語学英文学専修

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