京都大学大学院文学研究科・文学部案内2024
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東洋文化学系インド古典学という学問は、サンスクリットという古代インドの言語で残されたさまざまな分野の文献を、じっくりと読み解くことからはじまります。カーリダーサの『シャクンタラー』は、インドの古典文学の中でも最も有名なもので、皆さんの中にはこの名前を知っている人もいるでしょう。このような文学作品はもちろんのこと、古代インドの人々の思索のあとを伝える多くの哲学書、シヴァやヴィシュヌ、クリシュナ、また数多くの女神の姿を描くヒンドゥー教の聖典や宗教書、さらには法律の本や医学の文献も、この学問の対象となっています。代数や天文学のテキストもあるのです。このような多種多様な文献の中から、自分の関心に従って、自分が読んでみたいテキストを見つけ出すこと。それが、インド古典学を学ぶ道の第一歩となります。インドを知るため最近の卒業論文■ ダルマ文献におけ❶❶教員紹介 1 専攻分野 2 現在の研究テーマる婦女財の考察■ 『実利論』における「林住族」の扱いについて写真 ❶ 研究室懇親会(2018年4月)   ❷ 学生研究室の情景(2021年5月)   ❸ ジュニア・オープン・キャンパスのポスターセッション用のポスター(学生製作)ヒンドゥー教史・サンスクリット文学インド中世初期におけるシヴァ教神話の変遷、古典詩研究准教授 天野 恭子ヴェーダ文献学1ヴェーダ祭式文献の言語・文体と成立背景の2研究教授 横地 優子12■ モークシォーパーヤにおける鴉の表象■ 罪と罰の相関性―古代インドにおける地獄の概念―最近の修士論文■黒ヤジュルヴェーダ文献におけるマヌ■ Mān.d.ūkya-upanis.adとGaud.apāda-kārikā第1章■an.kara註によるAdvaita―omとbrahmanにおける原因と結果の不異―Edition of Selected Sections of the Alam.kāraratnākara■ The Tri■atībhās.ya, an Anonymous Commentary on the Tri■atī of ■rīdhara: A Study, Critical Edition of the Text, English Translation with Mathematical Notes and Appendices ■ The Iconography of Vi■varūpa Vis.n.u: with a Special Focus on Sculptures Produced in Northern India during the Ancient Times and the Medieval Period■ 黒Yajurveda散文におけるSattra儀礼ー行者たちの1年の共同生活ーの言語は、サンスクリットだけではありません。インダス文明については、皆さんも知っているでしょう。しかしインダス文字はまだ解読されていません。文字を読んで知ることのできるインドの歴史は、紀元前1200年ころに成立したヴェーダ文献からはじまります。『リグ・ヴェーダ』がその最古のものです。これは、ヴェーダ語という古典サンスクリットよりも古い言語で残されています。ヴェーダは、現在に至るまでのインドの精神の源流ですから、ヴェーダについての知識をもつこともまた、インド古典学を学ぶうえで大切なことです。インド古典学は、言葉を愛する人が、言葉と格闘しながら、古代インドの地で生み出された多様な文献の読解を通じて、人間の精神の根源を見つけ出そうとする学問です。最近の博士論文■ The Evolution of “Logical” Rhetorical Figures, with a Critical ❷❷教授 ソームデーヴ・ヴァースデーヴァ12特定講師 タオ・パンインド・イラン文献学1トカラ仏教学、インド・ヨーロッパ語学210DEPARTMENT OF INDOLOGICAL STUDIES❸❸インドの思想シヴァ教の思想史、詩論研究インド古典学専修

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