メディア文化学を勉強しよう

「メディア文化学」という一枚岩の学問分野があるわけではないとしても、現代の「メディア文化」を考えるうえで参考になる研究は、いろいろな分野に散らばるかたちで積み重ねられています。以下では、そうした諸分野の古典と呼べる代表的な文献をいくつかピックアップしています。

メディア文化学に関わる古典

ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」

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ヴァルター・ベンヤミン『ベンヤミン・コレクション1 近代の意味』浅井健二郎編訳、久保哲司訳、筑摩書房、1995年
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メディア論

マクルーハン『メディア論』

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マーシャル・マクルーハン『メディア論:人間の拡張の諸相』栗原裕・河本仲聖訳、みすず書房、1987年
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メディア論

キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター』

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フリードリヒ・キットラー『グラモフォン・フィルム・タイプライター 上・下』石光泰夫・石光輝子訳、筑摩書房、2006年
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メディア論

マノヴィッチ『ニューメディアの言語』

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レフ・マノヴィッチ『ニューメディアの言語:デジタル時代のアート、デザイン、映画』堀潤之訳、みすず書房、2013年
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メディア論

佐藤『『キング』の時代』

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佐藤卓己『『キング』の時代:国民大衆雑誌の公共性』岩波書店、2020年
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メディア文化論

ホブズボウム/レンジャー編『創られた伝統』

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エリック・ホブズボウム、テレンス・レンジャー編『創られた伝統』前川啓治・梶原景昭ほか訳、紀伊國屋書店、1992年
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文化史

ヒューズ『電力の歴史』

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T. P. ヒューズ『電力の歴史』市場泰男訳、平凡社、1996年
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技術史

パノフスキー『イコノロジー研究』

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エルヴィン・パノフスキー『イコノロジー研究:ルネサンス美術における人文主義の諸テーマ 上・下』 浅野徹ほか訳、筑摩書房、2002年
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美術史

ゴンブリッチ『芸術と幻影』

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エルンスト・ゴンブリッチ『芸術と幻影:絵画的表現の心理学的研究』瀬戸慶久訳、岩崎美術社、1979年
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美術史

バルト『物語の構造分析』

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ロラン・バルト『物語の構造分析』花輪光訳、みすず書房、1979年
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文学理論

ジュネット『物語のディスクール』

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ジェラール・ジュネット『物語のディスクール』花輪光・和泉涼一訳、水声社、1985年
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物語論

バトラー『ジェンダー・トラブル』

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ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル:フェミニズムとアイデンティティの攪乱』竹村和子訳、青土社、2018年
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ジェンダー論

ブルデュー『ディスタンクシオン』

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ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン:社会的判断力批判 I・II』石井洋二郎訳、藤原書店、2020年
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社会学

東『動物化するポストモダン』

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東浩紀『動物化するポストモダン:オタクから見た日本社会』講談社、2001年
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文化批評

伊藤『テヅカ・イズ・デッド』

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伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド:ひらかれたマンガ表現論へ』NTT出版、2005年
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マンガ表現論

カイヨワ『遊びと人間』

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ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』多田道太郎・塚崎幹夫訳、講談社、1990年
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遊戯論

ユール『ハーフリアル』

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イェスパー・ユール『ハーフリアル:虚実のあいだのビデオゲーム』松永伸司訳、ニューゲームズオーダー、2016年
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ゲーム研究

チクセントミハイ『楽しみの社会学』

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ミハイ・チクセントミハイ『楽しみの社会学』今村浩明訳、新思索社、2001年
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心理学

ノーマン『誰のためのデザイン?』

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D. A. ノーマン『誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論』岡本明ほか訳、新曜社、2015年
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デザイン

フレーゲほか『言語哲学重要論文集』

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ゴットロープ・フレーゲ、バートランド・ラッセル、W. V. O. クワインほか『言語哲学重要論文集』松阪陽一・野本和幸・丹治信春訳、春秋社、2013年
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言語哲学

西村編・監訳『分析美学基本論文集』

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アーサー・ダントー、ジョージ・ディッキー、フランク・シブリーほか『分析美学基本論文集』西村清和編・監訳、勁草書房、2015年
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美学

ウォルトン『フィクションとは何か』

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ケンダル・ウォルトン『フィクションとは何か:ごっこ遊びと芸術』田村均訳、名古屋大学出版会、2016年
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美学